愛車のことでお困り?今すぐご相談ください!

「たかがフィルム、されどフィルム」

  • Facebook
  • LINE

ラッピングとプロテクション、
似て非なるふたつのフィルムの謎

クルマのイメージをガラリと変わることで人気を高めてきたメニューといえば、カーラッピング。エスカンが尼崎市に店舗を構えていた頃、筆者もラッピングでお世話になった経緯がございまして、愛車をデコレートして楽しんでおりました。
あれから7年、聞けば現在では柄のバリエーションが増えたり、フィルムに新たな価値観を見出したプロテクションフィルムなるものまで、当時とは事情は様変わり。この「ラッピング」と「プロテクションフィルム」は、貼るという作業は同じですが、じつは目的や方向性は全く異なるメニューのようで……。
そんなわけで、私も興味がございましたので”PPF界(ペイント・プロテクション・フィルム)のカリスマ”の異名を持つササヤンこと、佐々谷氏に違いについて聞いてまいりました。

ラッピングとプロテクションフィルムの違いって?

ラッピングは、車のボディへシールのようなフィルムを貼るメニューのこと。
最近では宣伝広告として、ラッピングを貼ったバスを見かけますが、カスタムの世界ではボンネットやルーフなどにポイント的にデコレートしたり、車体全体をアレンジしたフルラッピングまでさまざま。色や柄を自分好みにチョイスすることで、愛車の雰囲気を変えてしまうというものです。

身近な施工例といえば、ボンネットにカーボン調やルーフにブラックのフィルム。車体の低さを強調できたり、カーボン風ボンネットを楽しめるなど、ポイント施工でもイメチェンできるわけですね。他にも純正のメッキウインドウモールをブラックでラッピング。ブラックアウトなるカスタムや経年劣化による”くすみ隠し”など、補修目的にも活用されています。
ペイント派の一部からは邪道と言われてましたが、その手軽さや剥がせるというメリットなどから認知されてきたのです。

また、フィルムの性能も大きく進化。もとは建物の外壁&内装に使用するものを利用してましたが、ブームの流れで自動車用に改良したタイプが登場。空気が抜けやすいために貼りやすく、色落ちも少なくて剥がしやすくなっているなど、施工者とユーザーの悩みが解消されているようです。

つぎにプロテクションフィルム。
こちらはボディの保護を目的としたもので、フィルム自体は無色透明。例えばポルシェ911のリアフェンダー下に貼ってある”ストーンガード”。前輪が跳ね上げた石からの衝撃やキズから守るためのもので、その歴史は意外にも古いのです。
では、なぜ日本で耳にするようになったのか。その理由は、高速走行が多くて車体価格もハンパないスーパーカー乗りの口コミ。当初は、ヘッドライト、バンパー、フェンダー、ボンネットといったフロントセクション(飛び石対策)への施工が中心でしたが、今ではボディ全体をプロテクションするリピーターが増えているようです。さすがにスーパーカークラスともなれば、ちょっとしたキズでも精神的なダメージはデカイ。ボディが保護されている”安心感”を手にできると思えば、理想的なメニューなのではないのでしょうか。

ちなみに新車へのオーダーが多いようですが、洗車キズのようなスクラッチを消す特性を持つので、磨き傷が気になるオーナーにもオススメ。細かいキズならば熱を加えることで消すことができる、セルフヒーリング(自己修復)機能など、貼った後のメリットが数多いことも付け加えておきましょう。

さて、このプロテクションフィルムには、透明と半ツヤが存在。こちらもフィルム自体の性能が向上しており、以前と比べて耐衝撃緩和性、耐久性、透明度がアップ。ササヤンいわく、飛び石からのダメージを大幅に軽減できるフロントウインドウへの施工も人気のようです。
また、塩ビ素材が中心のラッピングフィルムに対して、ポリウレタン製。ドライヤーとハケではなく、ジェルやスチームを使用するなど、施工方法もまったく違うのです。しかも、室温や湿度の管理も重要。
「貼っていることを気付かせない」という、ステルス性を極めたシビアなテクニックが仕上がりに左右するわけです。


すなわち、ラッピングフィルムは個性を楽しむもの。プロテクションフィルムは、ボディを傷や汚れから保護するもので、その性格や目的は全く別モノなワケです。

そういえば、新しい1年がスタートするワクワクな”春”ですね。
愛車にも”貼る”を楽しんでみてはいかがでしょうか。

PS:職人オーラがハンパなし。仕事中にお邪魔してすいませんでした。

  • Facebook
  • LINE

この記事の執筆者

東山 ちょう

Cho Higashiyama

某敏腕編集者

東山 ちょうの記事一覧>>

誰もその素顔をみたことが無い。ただ分かっているのは凄腕の編集者であるってことだけ。いつかその人物像が明らかになる時がくるのか!?

この記事の執筆者

東山 ちょうCho Higashiyama

某敏腕編集者

誰もその素顔をみたことが無い。ただ分かっているのは凄腕の編集者であるってことだけ。いつかその人物像が明らかになる時がくるのか!?

東山 ちょうの記事一覧>>

記事一覧へ戻る

カーラッピング修理鈑金塗装等お車のことはお気軽にご相談ください!

大阪本店 メールでのお問い合わせ・ご相談もお気軽に
埼玉三郷店 メールでのお問い合わせ・ご相談もお気軽に

NWE LOGO

OCEANS【連載】珍稀車図鑑

PPF

買い取り査定

スタッフブログ

メニュー