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東京的、クルマ論。

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東京っぽい感じでコラム書いてぇ〜と、関西人のエスカン鹿田パイセンからオーダーをもらった。ん? 東京っぽいって?? どんなんよ??? と、頭の中に「?」が並ぶ。生まれも育ちも東京で、もちろん今も東京に暮らしている身としては「東京っぽさ」というものをあまり意識したことがない。そう書くと、東京外の人からは「気取りすぎやろ」とか言われるのだろうけど、別に気取ってなどいない。だって、ごく普通に生活してるんだもの、いちいち気取ってたら疲れるじゃないですか。

 とりあえず、ここではクルマに関する「東京っぽさ」を改めて考えてみる。ひとつ確実なのは、最近の東京では“改造=カスタム”はダサいと受け止められる傾向が強い。ちなみにここで指す東京とは主に港区、渋谷区、世田谷区、目黒区といった地面の路線価が高く、比例して住人たちの意識もすこぶる高い系のエリアのこと。実際、この周辺を往くクルマのレベルはかなりのものがある。青山に代官山、広尾や白金、少し離れて自由が丘辺りは、とにかく平日の真っ昼間から最新のハイエンドな輸入車で溢れていて、毎日がモーターショー状態。ここで暮らしていたらクルマに対して不感症になってくるのは間違いない。それくらい世界の最新、そして極上が日々、路上を悠然と闊歩している。

 しかし、その中でのカスタムの存在感は薄い。それはもはや皆無に近い。ちなみにボクは世田谷区在住(渋谷区との境界の辺り)なのだけれど、子供の頃は近所におケツをブリッとカチあげたカマロのお兄さんやらシャコタンのクレスタの先輩なんかもいたし、先に挙げたエリアでもリーマンショック前まではユーロチューナー系なんかも割とよく見かけた。でも、今やそれらは完全に絶滅種。ホイール換えてるクルマすら見かけない。

 渋谷、原宿界隈ではストリートロッドに乗るファッション&美容関係の人とか、夜の六本木辺りにはイジリ系スーパーカーも居なくはないのだけれども、それだって相当なマイノリティ。自己主張の強さをビジネスに直に結びつけられる人種がほとんどで、いわば堅気じゃない。「港区の区民車」とまで言われたゲレンデ(Gクラス)乗りの間では一時カスタムも流行ったけれど、最近は“素”がいちばんクールに映るというのが現実だったりもする。

 東京は実際、日本における流行発信の最先端である。ここに無いものは、ない。しかし、モノと情報が溢れ返ったこの超飽食の時代にあって、その最先端基地である東京で暮らす人々は、流行を追い求め、さらにはそれを「個」としてアピールすることにどこかで冷めている気がしてならない。特に、クルマはそれが顕著だ。

 余裕がある人はイジらない。最新の吊しこそステイタス。今はメーカーレベルでのオプションメニューが豊富にあるから、サードパーティのカスタムメニューに手を出さずとも、「自分らしさ」が表現できる。何よりそれがさりげなく、そして涼しげであることが美徳となる。

 クルマに「熱」を求める人にとっては、なんともツマラナク聞こえる話かもしれない。だからそういう人の場合、旧いクルマに走る。それも、80年代から90年代前半のいわゆるネオクラに。この辺りをオリジナルの状態を保ってサラッと普段使いで乗りこなす。そんな感じがいちばん今の東京っぽい、のかも。

 というわけで、ボクは普段アシで82年式のメルセデス500SL(R107)に乗っている。色はレアなパステルベージュ。もちろん、無改造の完全オリジナル。カスタムに興味はあるけれど、どうせやるならすべてを徹底的に現代的に作り直すレストモッド的な世界じゃなきゃ嫌。だって、中途半端はダサいから。うーむ、ここまで書いてよく分かった。「東京っぽい」って、やっぱりかなり気取ってますねぇ。

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この記事の執筆者

高田 興平

高田 興平

Ko-hey Takada

モーターヘッド編集長

高田 興平の記事一覧>>

1974年式の43歳。寅年。職業は編集者。ジャンルレスなモーターカルチャー誌「モーターヘッド」&コレクター向けのハイエンド・カーライフ誌「Gentleman Drivers」の編集長を兼務。他にもイベント関係などアレコレ手がける浮気性(?)。既婚。愛車は1982年式のメルセデス・ベンツ500SL。

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高田 興平

高田 興平Ko-hey Takada

モーターヘッド編集長

1974年式の43歳。寅年。職業は編集者。ジャンルレスなモーターカルチャー誌「モーターヘッド」&コレクター向けのハイエンド・カーライフ誌「Gentleman Drivers」の編集長を兼務。他にもイベント関係などアレコレ手がける浮気性(?)。既婚。愛車は1982年式のメルセデス・ベンツ500SL。

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