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個性的なのに個性的じゃない輸入車モディファイの世界!?

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 ノーマルとは違ったオプティカルやパフォーマンスを求めてチューニングやカスタマイズは行われるもの。だけどチューニングやカスタマイズの世界は、車種やスタイルなどによってカテゴライズされていて、各ジャンルの中では定番的なスタイルが存在するのも事実。人気の高いアイテムで構成すれば、突拍子もないスタイリングになることもなく、まとまりはいい。性能面や信頼性だって心配はいらないかもしれない。だけど、イベントやツーリングなどで多くのクルマが集まると、結局似たような仕様のクルマばっかりなんて事態が発生する。 
 せっかく個性化しようとカスタマイズをしているのに、モディファイされたクルマが集まるシーンでは没個性化していまうというジレンマに陥るってわけ。

 eS4(エスフォー)という輸入車のチューニング&カスタマイズ誌を始めたのは、それまでの日本車をカスタマイズしていたアメリカ西海岸の若者たちが、ドイツ車に乗り換え、新たなモディファイシーンを作り上げつつあったことが一つのきっかけだった。
 ドイツ車にはドイツ製パーツ、最高峰はチューナーコンプリートという時代の中で、そこには自由な発想があった。そしてそのスタイルはとても新鮮に思えたものだ。
 やがてそんなスタイルは「USユーロ」なんて言われ方もしたけど、そんなスタイルが流行してくるにつれ、よく似た仕様のクルマが増え、自由だったはずのモディファイ手法もパターン化されてきた。

 で、何が言いたいかっていうと、「最近はパターン化されちゃってつまらないよね」って話……、ではない。パターン化されたり、王道スタイルが生まれるって、実はそんなに悪いことじゃないんじゃないかって思ってる。例えばスーツにしても、ブリティッシュやイタリアンなど、スタイルの基本があって、王道も定番もある。もちろん体にピッタリ合ったオーダーメイドのスーツはカッコイイかもしれないけど、着こなし方を間違えればせっかくのスーツも決してカッコよくは見えないでしょ。逆に既製のスーツでもコーディネートを考えて、うまく着こなせばカッコよく見えるもの。それに、スーツだからって、ネクタイと革靴じゃなきゃいけないわけじゃない、着崩しやアレンジで、いろいろな着こなし方がある。

 クルマも一緒で、オーダーメイドだったら何でもカッコイイってわけじゃない。王道や定番は確かに外さないけど、何の工夫もない丸々パターン化ってのもよろしくないよね。何がよろしくないって、個性的なのに個性的じゃないって事態に陥るのと、なにしろ「どうしたらかっこよくなる?」って考える、モディファイの醍醐味の部分を放棄しちゃっているから。そりゃもったいない。

 ということで、王道や定番は大いに結構なんだけど、それだけじゃなくって、もっと自由な発想でカスタマイズを楽しむことを強くおすすめします。王道・定番にアレンジ加えたり、ときにはマイナスしたり、他ジャンルの手法を掛け合わせたり、もっともっと自由にモディファイを楽しみましょう。

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この記事の執筆者

石井 成人

Naruhito Ishii

芸文社 第一編集局 局長

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「eS4(エスフォー)」という輸入車のチューニング誌の編集長を務める傍ら、「ノスタルジックヒーロー」のゼネラルマネージャーも務め、日本カー・オブ・ザ・イヤーにも関わり、国産旧車から輸入車チューニングまで、日本カーカルチャーを全方位カバーするマルチプレイングマネージャー。

この記事の執筆者

石井 成人Naruhito Ishii

芸文社 第一編集局 局長

「eS4(エスフォー)」という輸入車のチューニング誌の編集長を務める傍ら、「ノスタルジックヒーロー」のゼネラルマネージャーも務め、日本カー・オブ・ザ・イヤーにも関わり、国産旧車から輸入車チューニングまで、日本カーカルチャーを全方位カバーするマルチプレイングマネージャー。

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