ドゥギャン！！という音と共に翼の上部フラップが立ち上がり、空気抵抗で機体のスピードを一気に殺していく。シートベルトで抑えられた体の上半身がくの字に少し折れる。エンジンが止まり、ポーンという音が鳴ると一斉にカチャカチャと我先に忙しそうにシートベルトを外す。
10時間ほどのフライトの後、迎えてくれたのはドジャーブルーと言われる真っ青な空。2月下旬、僕はロサンゼルスに居た。

真冬の日本を飛び出し、リフレッシュ休暇で訪れた西海岸、ロサンゼルス。
温暖な気候というのもあり、LAの人たちはニューヨークに比べると開放的だ。
ホテルにチェックインし、時差ボケで寝てしまわないようにすぐに行動を起こす。
Uberを呼んで海岸線が美しいサンタモニカへ。

このサンタモニカで発見したのは「JAPADOG」というホットドッグスタンド。
JAPADOG=JAPAN＋HOTDOGの造語で、パンに挟んだソーセージに日本的なトッピングや味付けが人気を呼んでいる。

TERIYAKI, GOMAMISO, OKONOMIというメニューがあり、僕はOROSHIを頼んでみた。

ホットドッグに大根おろし・・・日本では見たことのない組み合わせ。ソーセージの上に大根おろしが乗り、ポン酢らしきもので味付け。ケチャップとマスタードではなくて良かった。
味は・・・これがなかなか美味い!意外にも大根おろしとホットドッグが合うという発見。
発見といえば他にも「HAMACHI TACOS」という日本の食材が現地のメニューとコラボしているのをよく見かけた。

日本の食やアニメーションという文化がかなり注目されているのを肌で感じ、これは音楽も近いうちにアメリカでブレイクするかもしれない。

その筆頭としてあげられるのが京都で結成された4人組ガールズバンド、
「おとぼけビ～バ～」

「セックス・しば漬け・ロックンロール」をモットーに2009年に結成。
海外公演も積極的に行う彼女たちはアメリカ最大の野外フェス、コーチェラにも出演し、現地のファン、そして、アメリカを代表するようなバンド達からも「おとぼけビ～バ～ヤバイ！」と注目されている。

バンド名を検索すると最初にヒットするのが大阪のラブなホテルが出てくるのだが、どうやらバンド名もそこから頂戴したようだ。（ちなみに、ホテルの方は現在名前が変わっている）堂々と入っていくリゾートホテルと違い、少し顔を伏せるように入る場所。しかし心は情熱と情欲の炎がメラメラしている。
おとぼけビ～バ～の音楽性もそれに通じる。
破壊力すさまじい彼女達のパンクロック魂！シャウトしながら繰り返されるフレーズはクセになる。一見意味のなさそうな歌詞には実は社会の闇をズバッと突く鋭さがある。

河原町通りや烏丸通りのようなメインストリートではない、路地裏ロック！
いや、横丁パンク！！一度入ったら抜けられない彼女達の音楽をぜひ聞いてみて。

いや～、でも例えば初対面の女の子で「私、おとぼけビ～バ～好きなんですよ～」
ってほろ酔い言われたら「え！じゃあすぐ行こう！」なんてことにならないか少し心配である。

おとぼけビ～バ～
https://otobokebeaver-kyoto.jimdofree.com/