
ドイツ北西部にある緑豊かな街、ニュルブルク。
のどかな街の中に、世界一過酷なサーキットと呼ばれる「ニュルブルクリンク」があります。
1927年に作られた全長20.832Kmの北コース“ノルドシュライフェ”と、1984年に新設された全長5.1KmのGPコース“GPシュトレッケ”があります。
172のコーナーと、バンクがついているすり鉢状のヘアピンカーブ、高速走行するとジャンプするバンプ、路面が波打ち、落ち葉や砂で滑りやすくなっている上に、コース幅が狭いなど、過酷なコース設定になっています。
高低差は約300m…東京タワーと同じ高さです。その高低差ゆえに多くのコーナーがブラインドコーナーと
いうテクニカルコース。
別名『緑の地獄』と呼ばれているのも納得です。写真だけを見るとのどかで素敵ですけど…☆彡


毎年5月から6月に開催される24時間レースには世界中から猛者が集結し、過酷な世界へチャレンジします。第53回の今年のレースを現地で観戦してきました!
始まる前からレース会場周辺はお祭り騒ぎです。ホテルのフロントのスタッフにも「今週末はお祭りがあるんだよ」と説明されたくらい。レースじゃなくてお祭り???
本番の1週間前からキャンピングカーもてんこ盛りで、コース周辺の色んな所で盛り上がっちゃってる♪
来てみてびっくり!!
サーキット敷地内には観覧車もあるんです♪サーキットに観覧車???もはや夏フェスだ♬
この観覧車がまた、なんというか…ゴンドラが「カゴ」なんです。調べてみると「移動式観覧車」とのこと。
外へ向かって手が伸ばせる…というと解放的でステキ♪と思われそうですが、守られている感じがしないスリ
リングなカゴ。そのカゴがまた、秒速で回っているのですよ。24時間。
上から見たらきっとサーキットが見渡せるんだろうなあ…綺麗だろうなあ…乗ろっかな…。
結局チキン🐔が出て見るだけで終わりました😢


6月21日(土)スタート前のコースウォークは身動きできないほどの人であふれかえりました。
観戦者はなんと28万人!!そしてとてつもなく暑い↷
今年のニュルは…と毎年言われていますが、今年のニュルはトクベツでした。
レース開始1時間半後に、ピットビルおよびガレージ、パドック全体が停電!!
前代未聞のアクシデントです。
主な原因は、例年にない高温のため、クーラーの使いすぎということ💦
2時間を超える中断となりました。
データも全て消え静かなサーキットは、まるで獲物を狙うライオンが息をひそめているようでした。
出走車輛134台、そのうち完走できたのは88台。約3割のマシンがリタイアとなりました。
この数字からも、いかに過酷なレースなのかわかりますよね。


クラッシュも続出!も・も・もったいない…そんなため息が漏れてしまいます。
ドライバーは無事とのことで安心しましたが…やっぱりもったいない、もったいない…。
そんな中、今回もあの🌟豊田会長=モリゾーさま🌟も参戦されていると聞いて、ピット前で出待ちしました。ワクワクしながら待っていると、TOYOTAの関係者の方がとても親切に案内をしてくださり、会長の歩かれるルートで待つことができました。一瞬の出来事でしたがテンションMAX🔥
そして、会長に会った記念の「モリゾーステッカー」もいただきました!走行後のお疲れの中にあっても、たくさんのファンの方々の要望に気さくに応じておられました。もう、感動以外の言葉が見つかりません!



TOYO TIRE with Ring Racingチームへもお邪魔させていただきました。
ピット2階にはチーム専用ラウンジがありました。選手が休憩を取り、関係者やスタッフがコースストレートを観ることができる部屋では、常に美味しい食事が用意されていました。TOYOブルーで統一され、必勝祈願の青ダルマちゃんに見守られた空間が広がっていました。



続いてピットへも…。
参戦車輛3台を抱え、ピットは黙々と作業が続いています。お邪魔にならないよう、隅っこで。






レースでは、他の車輛の衝突に巻き込まれるなどの不運もあり、SP-PROクラス(Porsche911GT3)とSP10クラス(GR Supra GT4EVO)は惜しくもリタイアでした。
SP8Tクラスに参戦したGR Supra GT4EVOはアクシデントに巻き込まれながらも、完走を果たし、クラス5位となりました。



24時間レースは明るい時間が最も長いこの時期に毎年開催されるそうです。
夜の9時でもこの明るさ!そして観客もまだまだ盛り上がっています。帰りそうにないですねー。
エナジー溢れるニュル24時間。見逃したポイントがまだたくさん残ってます。また観に行けるといいなあ…。


