時空を超えたサバンナ｜ S&Company｜エスアンドカンパニー

Michael Whiddett選手をご存じでしょうか。
マイケル・ウィデット？？？と思う方も、「マッド・マイク」というと、あ！聞いたことある！！となるかもですね。
SNSのフォロワー数134万人。世界中のたくさんのファンを魅了するニュージーランド出身のドリフトドライバーです。
弊社にもごくたま～に遊びにきてくださいます♬

10代の頃、マイク選手はアルバイトのお金を貯めて、彼にとって初めての車となる1976年製MAZDA RX-3 STATION WAGON（サバンナ）を購入しました。
1981年生まれのマイク選手なので、購入した時にはすでに20年以上経過しているRX-3。
友だちや、後に奥様となる彼女と一緒にたくさんのドライブを楽しんだ愛車。
まさにマッド・マイク選手の青春が詰まったRX-3ですね。
一番大きな思い出は、彼女の家へ結婚の許可をもらいに行ったことだそうです。
目を輝かせてこの話をしてくださったマイク選手。遠い日の思い出が全く色褪せず、いつでも昨日のことのように話せるなんてステキですね⭐
また、マッド・マイク選手は10代からモトクロスに参戦していました。
16歳の時には、ニュージーランドのプロジュニア85ccモトクロスチャンピオンシップで2位を獲得するほどの腕前だったそうです。
その後、偶然見かけたD1グランプリの動画に大きな衝撃を受けたマッド・マイク選手。
「こんな競技があるんだ！」「かっこいい！！」「やってみたい！！」からの～「絶対できる！！！」と直感したマイク選手は愛車のRX-3を手放し、MAZDA RX-7を購入。
そしてRX-7をドリフト仕様に改造したのが、ドリフトドライバーとしての原点となりました。

2010年に参戦したアメリカのフォーミュラ・ドリフトで、そのシーズンに最も優れたドライバーの称号である
☆Most Improved Driver☆に選ばれました。
また、フォーミュラ・ドリフトアジアをはじめ、フォーミュラ・ドリフトジャパン、憧れていたD1グランプリにも参戦しました。
挑戦を続け、遂に2018年のフォーミュラ・ドリフトジャパンにおいてRX-7で念願のシリーズチャンピオンに輝きました⭐
（その瞬間、筆者もマイク選手のピットにいて、一緒にお祝いをさせていただきました☻）
プロのドリフト選手権において、MAZDA車で初めてチャンピオンを獲得した瞬間でした。

そして2024年1月の東京オートサロン、TOYO TIRE出展ブースで同社のブランドアンバサダーであるマイク選手から重大発表がありました！！
『2024年のD1グランプリシリーズ参戦』
おおおーーーーーーー！！！会場中がどよめきました♪
2013年のD1参戦から実に10年ぶりのシリーズ参戦です。
しかも、参戦車輛はマイク選手の原点ともいえるRX-3！！！思い出の塊のRX-3☆彡
じゃじゃじゃじゃ～～～ん♪
華々しくアンベール☆

あれれ？？ドリフトするために売っちゃいましたよね？？？
なんと！なんと！！なんと！！
マイク選手のRX-3を購入された方が、大切に、大切に保管してくださっていたそうです。
手放してから20数年の時間を経て、再び思い出の詰まった車を手に入れたマイク選手。
もう！！トリハダ！トリハダ！！こちらの方が感激してしまう☆彡
RX-3は当然、ドリフト仕様にはなっていない為、マシンは長年マイク選手とタッグを組んでいる、兵庫県のTCPマジックとマイク選手で共同制作することになりました。
4ローターのロータリーエンジンを搭載し、最高出力は500㎰。これに6速シーケンシャルミッションやウインタースのデフ、カーボンプロペラシャフトなど、最新のトレンドチューニングが施されました。

「FURSTY」と名づけられたRX-3のフロントには、昔懐かしいリップスポイラーが取り付けられ、リアには板状のウイングを搭載された見事なシャコタン仕様となりました。
ん？？なぜに「FURSTY」？？？
TCPマジックの川戸氏に尋ねてみたところ、英語の「thirsty」からの俗語だそうです。「のどが渇いた」という意味のthirsty。で、「この車はいつも喉が渇いている、ガソリンの燃費が悪い」ということだそうです。
シャレも効いてます！