愛車のことでお困り?今すぐご相談ください!

受け継がれる魂―Ken BlockからLia Blockへ

  • Facebook
  • LINE

寒い寒い季節がやってきました。
ニュースや映像などで大地が雪に覆われる風景を見ると、雪の中に消えてしまったKen Blockを思い出します。

ラリードライバーとしてだけではなく、スタントドライバーとしても世界中のクルマ好きを虜にしたKen Block。
DCシューズ(共同設立)やモータースポーツ・ライフスタイルブランドの「HOONIGAN」を創設するなど、実業家としての一面も持ち、多方面で活躍していました。

彼が創立した「Hoonigan」は、《暴走はしないけど、過激な車遊びが大好き》な層に向けた、ドリフトやジムカーナなどのエクストリームなカーアクション文化を発信する存在となり、洗練された映像制作やアパレル、カスタムカーなどを通じて、自動車文化をポップカルチャーとして広めました。
特にYouTubeの「ジムカーナ」シリーズは総再生回数5億回を超え、世界的な人気を集めています。

私が彼と初めて会ったのは2018年1月でした。
エスアンドカンパニーでは毎年、東京オートサロンのTOYO TIRE㈱出展ブースのお手伝いをさせていただいており、私も現場対応をしています。
その年のオートサロンでは彼のマシン展示をはじめ、屋外ブースでのデモラン、トークショーやサイン会のコンテンツがあり、ゲストとして来日しました。
「怖そう…」というのが第一印象でした。海外の方=会うときは素敵なスマイルというイメージだったので、表情を変えずにずっと佇む彼は、怒ってるんじゃないかと不安になったことを覚えています。

また、オートサロン後には「Ken Blockのご家族と一緒に3日間過ごす」という任務がありました。
Ken Blockは日光江戸村で撮影予定があり、撮影終了まで一緒に来日された3人のお子さまと奥様に同行するというミッションでした。

当時長女のLiaは11才。それにとてもかわいい弟と妹(お名前忘れました…)たしか、5才と6才くらいだったかと記憶しています。
ミッション初日は撮影予定のないKen Blockとご家族と一緒に東京へ。
みなさんをどこへご案内したら喜んでいただけるか…色んな方々に相談して、海外では珍しい「猫カフェ」へご案内することにしました。
移動は10人乗りの大型のクルマ。しかも運転手さんがいてくれるので、楽々安心。
大型のクルマといっても閉鎖的な空間ですが、子ども達は一度も喧嘩をしませんでした。
もちろん、外を歩いているときも、食事の時も。5才や6才なら何かとトラブルになりそうですけどね。

ご家族の様子を見ていると、Ken Blockとお母さんのルーシーが代わる代わる一人一人の子どもとスキンシップを取りながら歩いているんです。肩車をしたり、手をつないだり。子どもたちが好きに動いているときは,
Ken Blockとルーシーが手をつないで歩いている…。
子ども達、一人一人が十分に愛情を受けていると実感しているから喧嘩が起こらないのだな…と思いました。素敵な子育てですよね。

さてさて…。
原宿にある猫カフェへ…と思いきや、原宿の賑やかな通りで子ども達の好奇心が大爆発!!!
ルーシーと3人の子ども達はほぼ全てのお店に突入!!
1軒目から出てくるとすぐに隣のお店へ~そしてまた隣のお店へ…永遠に続くショッピング。
その間、Ken Blockはお店の外で静かに待っていました。意外…ですよね。
お店に入らないのか聞いたのですが、興味はないとのこと(そりゃそーか…)
だからと言って、「早くしなさい」、なんて言わない。「もういいだろう…」とも言わない。
静かに待つKen Blockに優しいお父さんの顔を見ました。

いよいよ猫カフェへ…ここでも子ども達のテンションは爆上がり!よかったよかった🐈
Ken Blockは、静かに猫を撫でていました。お疲れが癒されたらよかったですが…。

2日目。Ken Blockは朝早く撮影に出発しました。
さあて…今日は何をするかな…と相談したところ、お父さんが撮影をしている日光江戸村がいい、と。
いいねえ!楽しそう♬
現地に到着した4人は想像していた以上にニッポンの昔を楽しみました♬
日光江戸村の支配人から忍者の衣装をプレゼントされた3人の子ども達。めちゃかわいい♡
忍者になりながら三味線や手裏剣など様々なチャレンジを楽しみました。

たくさんの思い出を抱えた子ども達は忍者の恰好のままホテルへ戻り、帰国の時にはまたまた忍者の衣装で飛行機に乗ったそう。楽しかったね♬

それから5年後。2023年の東京オートサロンのTOYO TIRE出展ブースでは再び、Ken Blockの車輛展示とゲストトーク、サイン会のコンテンツが予定されていました。
5年ぶりにお会いできるので、猫カフェと江戸村の写真データをお渡ししようと準備をして本番の日を楽しみにしていました。ところが…。

2023年1月2日。突然の訃報に耳を疑いました。Ken Block逝去。
得意なはずのスノーモービルでの事故でした。もう会えないなんて想像もしなかった。
東京オートサロンの出展ブースでは、予定通りにKen Blockの車輛は搬入されました。でもその車に乗る人はもういない…。車輛を見て心が痛みました。コンテンツ変更で追悼展示となり、たくさんのファンの方々にメッセージを書いていただきました。

突然、大好きなお父さんがいなくなる。どんなに不安で心細いだろうと心配することしかできませんでした。
16才になっていた長女のLia Blockは自身のSNSでお父さんへの思いを綴り、世界中からがんばれ、ガンバレとたくさんの「いいね」が届いていました。

そして、立ち上がったLia Block。
11才からカートとラリーのドライバーとして、父親から指導を受けていた彼女は、2023年2月、父親が他界した翌月に開催されたアメリカン・ラリー協会オープン2輪駆動クラスで、史上最年少のARAチャンピオン獲得したのです!!すごい精神力です。
前を向いて立ち上がった彼女のエネルギーにこちらの方が力をもらいました。
2023年11月にはウイリアムズ・レーシングとのアカデミー契約を交わし、ウィリアムズの指名ドライバーとして2024年のF1アカデミーに参戦し、その後も契約を継続しました。

ウイリアムズの代表は「信じられないほどの天賦の才能の持ち主」と評価しています。
世界転戦しながら活躍を続け、2025年10月にはF1 Academyで優勝を飾りました🥇!!

さらに驚いたことに、この時、彼女の左手は感覚を無くしていたそうです。
2020年に左腕を骨折した時に頚椎神経に損傷を負った影響で5年もの間感覚をなくしたまま参戦していたということですよね。
2025年11月、シーズン終了後に再生手術を受け、次のステージへと向かっています。

初めてあった日から8年。はにかみながら名前を教えてくれた彼女の中にこんな強さが秘められていたとは思いもしませんでした。いつも兄妹を優しくフォローしていたお姉ちゃんでした。
優しさと強さ。それは世界の覇者Ken Blockからそのすべてを受け継いだといっても過言ではないですね。
今後の活躍もますます楽しみです。

  • Facebook
  • LINE

この記事の執筆者

堀 このみ

Konomi Hori

S&Companyスタッフ

堀 このみの記事一覧>>

異業種を経てエスカン社員となり、レースクイーンのコントローラーや、イベントスタッフをしている。
また、Team TOYO TIRES DRIFTのチームスタッフとして国内、中国、ロシアのレースに同行。
愛車はMINI Cooper S

この記事の執筆者

堀 このみKonomi Hori

S&Companyスタッフ

異業種を経てエスカン社員となり、レースクイーンのコントローラーや、イベントスタッフをしている。
また、Team TOYO TIRES DRIFTのチームスタッフとして国内、中国、ロシアのレースに同行。
愛車はMINI Cooper S

堀 このみの記事一覧>>

記事一覧へ戻る

カーラッピング修理鈑金塗装等お車のことはお気軽にご相談ください!

大阪本店
埼玉三郷店

PPF

買い取り査定

スタッフブログ

NEW LOGO

メニュー