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チームワーク

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こんにちは。イベント担当の堀です。
世界には(・・・話が大きくなりました・・・)過酷なレースがたくさんあると思いますが、D1GPのデュアルファイナルもかなり過酷だと思います。
今年度は5会場10戦で実施されているD1GP。2日続けてバトルが繰り広げられるので、初日にマシントラブルに見舞われると翌日の走行ができなくなる可能性もあり、年間の成績に大きく響いてきます。
かといって初日に力を抜いて走ると、これもまた成績に影響します。
ご存知の方も多いと思いますが、ドリフト走行ではマシンにかなりの負荷がかかります。
本来まっすぐに走ろうとする力を横滑りさせてコントロールするため、ステアリングのみに頼らずアクセル、ブレーキ、サイドブレーキ、クラッチなどを駆使してスライド状態を維持したまま進行方向を調整する高度な操作が求められるものです。
しかもスタート直後の進入速度は170㎞を超えるコースもあり、そのハイスピードからのドリフト走行を展開していくわけですからマシンの負担は相当なものです。

D1GPでは走行ラインに規定があり、単走の時と追走の先行車は必ず通らなければならないゾーンがコース上に複数設けられています。
ドリフト走行をしながら、このゾーンを通らなければ減点されます。
このゾーンが意外と狭い!

ハイスピードで進入し、ドリフトしながらゾーンをキープ。
離れたところから見ているとフィギュアスケートのようでとても華麗ですが、ドライバーは全身を駆使してマシンを操っています。
水面に浮かぶ白鳥が優雅に見えて、常に忙しく足を動かしているのとよく似ています(例えがちがうかな・・・)
という訳で、1戦を終えたマシンの疲弊は相当なもので、翌日に向けてマシンの整備が不可欠なものとなります。
時には部品を遠くまで取りに走ったり、マシンを積車に乗せてホームピットへ運び、徹夜で作業をして翌朝のチェックタイムまでにサーキットへ戻したり・・・。
メカニックの方々の凄まじい努力が結果へと結びついていきます。
ドライバーの力だけでは成り立たない、まさにチームワークの結晶です。

このような状況の中、先週のD1GPオートポリス戦のRd.9ではTeam TOYO TIRES DRIFTの松井選手が優勝、松山選手が2位と表彰台を飾りました。
また翌日のRd.10では松山選手がRd.9の2位に引き続き3位を獲得しました。
これまでの話で、2日連続で表彰台に上がることがどんなに大変なことかお分かりいただけたかと思います。
ドライバーもさることながら、マシンを支えるメカニックの方々の熱意が勝利へとつながりました。

今月21日、22日には最終戦があります。
福島県エビスサーキット。こちらの南コースは傾斜があり、振り出しから最初のゾーンに向かっていくところでジャンプするマシンも少なくありません。
ハイスピードで走行するマシンがジャンプして向かってくる、心臓が飛び出るようなシーンをすぐ近くで見ることができます。
このコースは今年で最後で、来年からは同じくエビスサーキットの西コースが使用されます。
マシンにとってもさらに過酷なこのコースを制するのはどのチームか。みなさまどうぞお楽しみに!

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